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コンセント・プラグ・コネクタ・アダプタの違いは?【種類・役割・構造】

  • アダプタ
公開日:2025.04.04

家電製品やスマートフォンの充電などで使用される部品は、コンセント・プラグ・アダプタ・コネクタなど、さまざまな名称で呼ばれています。日常的に使われている用語ですが、それぞれの違いや特徴、役割は混合されがちです。

本記事では、それぞれの基本的な特徴や構造、種類について解説します。

 

 

 

 

 

コネクタとは? 構造・種類

 

コネクタとは、電子機器やケーブル同士を物理的・電気的に接続・切断できる部品のことです。通電するだけでなく、信号通信、データ転送、固定・着脱といった目的でも使用されます。

基本的にオス(差し込み側)とメス(受け側)のセットで機能するため、コンセントやプラグ、ソケットはコネクタの一種です。



構造

端子(ピン):電気を通す金属部分。形状・数はコネクタにより異なる

シェル:外装部分。接続強度やシールド性能に関係

ハウジング:絶縁性を持つ樹脂部分。ピンを支える枠

ロック機構:抜け防止のためのツメ・ネジなど(ないものも多い)

 

種類

電源系コネクタ:DCジャック/プラグ、ACインレット

データ通信系コネクタ:HDMI、LAN、USB

内部/基板用コネクタ:ピンヘッダ、FFC/FPCコネクタ

 

 

 

コンセントとは? 構造・種類

 

コンセントとはコネクタの一種で、電力を供給するために建物の壁などに設けられた電気の差し込み口です。主に電気機器に電気を送るために使用されます。

コンセントタイプはA~O型があり、日本ではAタイプのコンセントを使用しますが、国によってタイプは異なります。

 

構造

差込口(レセプタクル):プラグの端子を差し込む部分

配線部:内部では電線がつながっており、建物の電気配線と接続されている

プレート:壁面に取り付けられた外観部分。安全性と見た目の役割がある

 

種類

日本で使用されるコンセントの電気の供給方式は、単相と三相に分けられます。単相(100V/200V)は家庭用電力として使用され、三相(200V)は産業用電力として使用されます。

 

単相100Vは日本の家庭で最も一般的で、取り扱いやすく安全性も高いです。単相200Vは高出力が必要な家庭用機器向けで、100Vとの併用もできます。

三相200Vは出力が安定しており効率的で、モーターの駆動などに適しています。

 

  供給方式 主な用途 主な機器
単相100V 単相2線式 一般家庭用 照明、テレビ、電子レンジ、スマホ充電など
単相200V 単相3線式 家庭用の高出力機器 エアコン(大型)、IHクッキングヒーター、電気給湯器など
三相200V 三相3線式 業務用・産業用 モーター、業務用エアコン、ポンプ、エレベーター、大型冷蔵庫など

 

 

 

プラグとは? 構造・種類

 

プラグとは電気機器の電源コードの先端にある部品で、コンセントに差し込んで電気を供給するためのものです。コネクタの一種で、コンセントに差し込んで電気を取り込みます。

 

構造

端子(刃):金属製の2本(または3本)のピンがあり、電気を通す。形状や数は規格により異なる

ボディ(グリップ):絶縁素材(プラスチックなど)で、安全に持てる部分

コード接続部:電源ケーブルと接続されている部分。断線防止の工夫がある場合もあり

 

種類

日本のプラグ形状は、Aタイプが使用されます。縦に2つ穴が空いたコンセントに挿せる形状をしており、一般家庭の電気製品はほとんどがAタイプ対応です。

一部、アース付きのAタイププラグもあります。感電防止が必要な電気製品(電子レンジ、医療機器など)で使用されます。

 

 

 

アダプタとは? 構造・種類

 

アダプタとは、異なる規格や形状を接続・変換するための機器・部品の総称です。大きく分けると、電源アダプタと形状変換アダプタがあります。

 

電源アダプタはACアダプタとも呼ばれ、家庭用コンセント(100V)から機器に必要な低電圧電源を供給する装置です。変圧(ステップダウン)+整流(AC→DC)が主な役割です。

変換アダプタは、端子やプラグの形を変換するための物理的な接続器具です。電気的には変換せず、電圧・周波数はそのまま保たれます。例えば、海外旅行では国ごとのプラグ形状にあわせて、プラグ変換アダプタが使用されます。

 

構造

AC入力端子:コンセントに接続して電力を取り込む部分。製品によって2ピンや3ピン、メガネ型など形状が異なる

出力端子:変換された電力を機器へ出力するための接続部(DCプラグやUSB端子など)

ハウジング:内部の電子回路を収める外装部分。感電や破損を防止する役割がある

 

 

 

 

ケーブルとコードの違い

 

コンセント・プラグ・コネクタ・アダプタを構成する部品の一つである、ケーブルとコードも混合されやすい用語です。

ケーブルとは、電力や信号を伝えるために使われる導線(電線)を束ね、絶縁体で包んで一本化し、外装(シース)でカバーしているものです。そのため、より安全・便利にした構造になっています。一方コードは、外装(シース)でカバーされておらず、導体に絶縁体を包んだだけの構造です。

ケーブルは耐久性に優れ、より複雑・高性能な電力供給や信号伝送に使われるため、屋外利用や通信・制御などの用途で使用され、コードは家電などの電源供給に使用されます。

 

構造

導体(銅線など):電気を通す部分。1本の芯線 or 細い線の集合

絶縁体(被覆):電気を漏らさないために導体を包む樹脂やゴムの層

外装(シース):ケーブル全体を保護するカバー(ケーブルで必要)

 

 

 

各用語の違いを比較

 

それぞれの特徴と役割を以下にまとめました。

 

  主な役割 差し込み側 受け側
コネクタ 機器同士を接続する端子 オス/メス 対になる端子
プラグ 電気を受け取る部品(差し込む側) オス コンセント
コンセント 電源の出口(壁などにある差し込み口) メス プラグ
アダプタ 接続方式や電圧などを変換する中継器 両端にコネクタ
ケーブル・コード 電力や信号を伝送する線

 

 

 

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