台湾TSMC 2024年第2四半期決算: 売上高過去最高に。
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公開日:2024.07.18
TSMC(台湾積体電路製造)は、2024年第2四半期の決算報告で市場予想やアナリスト予想を上回る成果を発表いたしました。
TSMCの2024年 第2四半期(4~6月)の業績ハイライト
売上高:6,735憶台湾元(約3兆2千億円)/ 前年同期比40.1%増で、四半期ベース過去最高に。
純利益:2,478億台湾元(約1兆2千億円)/前年同期比36.3%増
TSMCの成長を支えた主要要因
・3nm技術の需要拡大と主要顧客(AMD、インテル、アップル)の導入
┗7nm以下収益が67%(先端技術)
・高性能コンピューティング(HPC)市場の拡大
┗HPCの割合が52%で全四半期の成長率でも28%増と伸ばす。
プラットフォーム別の収益
・HPC 52%(成長率+28%)
・スマートフォン 33%(成長率-1%)
・IoT 6%(+6%)
・自動車 5%(+5%)
・DCE 2%(+20%)
・その他 2%(+5%)
地域別の売上高
北米:65%
中国:16%
アジア太平洋:9%
日本:6%
EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ):4%
TSMC ウェンデル・ファン氏
「第2四半期の当社の事業は、スマートフォンの季節性が続いたことで⼀部相殺されたものの、業界をリードする3nmおよび5nmテクノロジーに対する強い需要に⽀えられた」
「2024 年の第3四半期に向けて、当社のビジネスは、最先端のプロセス テクノロジーに対するスマートフォンや AI 関連の強い需要によって⽀えられると予想しています。」
と述べました。
2024年第3四半期の見通し
収益:224億米ドル~232憶米ドル
売上総利益率:53.5~55.5%
営業利益率:42.5~44.5%
TSMCの2024年第2四半期の業績は、先進技術と市場需要の強さを反映しています。
また、今後の成長にもまだまだ期待されますね。