【2024年度】日本国内の半導体製造装置メーカー売上ランキングトップ10
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2024年度の日本国内半導体装置メーカー売上動向
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の日本製半導体製造装置の販売高は、前年度比20%以上増の4兆円超えとなりました。
好調の要因は、需要回復と成長要因が重なったことが挙げられます。
メモリ投資の回復
2023年度に低迷していたメモリ分野への投資が、2024年度に入り回復基調となりました。
特にAI関連の需要増加に伴い、DRAMやNANDフラッシュメモリへの設備投資が再開され、装置需要を押し上げました。
AI関連ロジック半導体の需要増
生成AIや高性能コンピューティング(HPC)向けのロジック半導体需要が引き続き拡大しており、先端プロセス対応の装置需要が堅調に推移しています。
中国市場の堅調な需要
米中対立の影響を受けつつも、中国国内での半導体自給率向上を目指す動きが強まり、成熟プロセス向けを中心に装置需要が堅調に推移しています。
これが日本製装置の輸出増加に寄与しました。
【2024年度】国内半導体製造装置メーカー 売上ランキング
RNK | 企業名 | 実績(億円) |
1 | 東京エレクトロン | 23,232 |
2 | アドバンテスト | 6,832 |
3 | SCREEN | 5,157 |
4 | ディスコ | 4,040 |
5 | キャノン | 2,813 |
6 | Kokusai Electric | 2,238 |
7 | ニコン | 2,193 ※精機事業 |
8 | レーザーテック | 2,016 |
9 | 荏原 | 1,571 |
10 | 東京精密 | 1,000 |
※一部推定
トップメーカーの好調継続
東京エレクトロンは前年度に引き続き、圧倒的な首位を維持し、2位以下に大きく差をつけています。
AI半導体製造用の先端ロジック向け投資が牽引しており、2024年度はその流れがさらに強まった形です。
テスト装置需要の急拡大
アドバンテストが前年より大幅に売上を伸ばし2位を確保しました。
AI向け高性能チップの量産が本格化し、SoC・メモリテスターの需要が増加しました。また、チップレット技術や先端パッケージの検査ニーズも貢献しています。
パッケージング関連とウエハプロセス装置の成長
SCREENは半導体洗浄装置などプロセス機器の需要が堅調で3位です。洗浄装置の高シェアと、先端ロジック半導体・パワー半導体向け投資が支えとなりました。
ディスコはウエハ研削・ダイシング装置がAI向け高密度パッケージで好調。高付加価値領域へのシフトが成長を支えています。
露光・検査関連メーカーの回復基調
キャノン、ニコン、レーザーテックなど露光装置・マスク検査装置メーカーも堅調でした。特にレーザーテックは、EUVマスク関連検査装置が引き続き高水準です。
ニコンはArF液浸露光装置の需要維持、キャノンは半導体露光装置も売上を支えました。
中堅メーカーも成長維持
Kokusai Electric(成膜装置)、荏原(CMP、真空ポンプ)、東京精密(計測・検査装置)も着実に売上を拡大しています。
いずれも先端ロジックや3D NAND向け需要の回復を反映しました。
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