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【2024年度】日本国内の半導体製造装置メーカー売上ランキングトップ10

  • 半導体の会社
公開日:2025.04.30

2024年度の日本国内半導体装置メーカー売上動向

2024年度(2024年4月〜2025年3月)の日本製半導体製造装置の販売高は、前年度比20%以上増の4兆円超えとなりました。

 

好調の要因は、需要回復と成長要因が重なったことが挙げられます。

 

 

メモリ投資の回復

2023年度に低迷していたメモリ分野への投資が、2024年度に入り回復基調となりました。

​特にAI関連の需要増加に伴い、DRAMやNANDフラッシュメモリへの設備投資が再開され、装置需要を押し上げました。

 

AI関連ロジック半導体の需要増

生成AIや高性能コンピューティング(HPC)向けのロジック半導体需要が引き続き拡大しており、先端プロセス対応の装置需要が堅調に推移しています。

 

中国市場の堅調な需要

米中対立の影響を受けつつも、中国国内での半導体自給率向上を目指す動きが強まり、成熟プロセス向けを中心に装置需要が堅調に推移しています。​

これが日本製装置の輸出増加に寄与しました。

 

 

 

【2024年度】国内半導体製造装置メーカー 売上ランキング

 

RNK 企業名 実績(億円)
1 東京エレクトロン 23,232
2 アドバンテスト 6,832
3 SCREEN 5,157
4 ディスコ 4,040
5 キャノン 2,813
6 Kokusai Electric 2,238
7 ニコン 2,193 ※精機事業
8 レーザーテック 2,016
9 荏原 1,571
10 東京精密 1,000

※一部推定

 

 

 

トップメーカーの好調継続

東京エレクトロンは前年度に引き続き、圧倒的な首位を維持し、2位以下に大きく差をつけています。

AI半導体製造用の先端ロジック向け投資が牽引しており、2024年度はその流れがさらに強まった形です。

 

 

テスト装置需要の急拡大

アドバンテストが前年より大幅に売上を伸ばし2位を確保しました。

AI向け高性能チップの量産が本格化し、SoC・メモリテスターの需要が増加しました。また、チップレット技術や先端パッケージの検査ニーズも貢献しています。

 

 

パッケージング関連とウエハプロセス装置の成長

SCREENは半導体洗浄装置などプロセス機器の需要が堅調で3位です。洗浄装置の高シェアと、先端ロジック半導体・パワー半導体向け投資が支えとなりました。

 

ディスコはウエハ研削・ダイシング装置がAI向け高密度パッケージで好調。高付加価値領域へのシフトが成長を支えています。

 

 

露光・検査関連メーカーの回復基調

キャノン、ニコン、レーザーテックなど露光装置・マスク検査装置メーカーも堅調でした。特にレーザーテックは、EUVマスク関連検査装置が引き続き高水準です。

 

ニコンはArF液浸露光装置の需要維持、キャノンは半導体露光装置も売上を支えました。

 

 

中堅メーカーも成長維持

Kokusai Electric(成膜装置)、荏原(CMP、真空ポンプ)、東京精密(計測・検査装置)も着実に売上を拡大しています。

いずれも先端ロジックや3D NAND向け需要の回復を反映しました。

 

 

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その他お役立ち資料

 

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