CEO blog 社長ブログ

人生を変える方法

  • その他
公開日:2026.03.13

大上段に構えたタイトルから始めてしまったが、この5分で読めるブログを読み終えた後には「人生を変える方法」が、あなたにうっすらと見えていたら嬉しい。

 

私の人生を大きく変えたものは3つある。ズバリ半導体と英語と中国だ。20代で世界トップクラスの外資系半導体商社へ転職できたことが、私の人生を変えた。ちなみにその商社はさらに大きな商社に買収され、今は世界一の売上になっている。

 

何だいきなり自慢かよ!と思ったそこのあなた。そうじゃないんです。何を隠そう私は愛知県の田舎のサラリーマン家庭に生まれて、特にこれといった取り柄もなく、何もかも中途半端な男でした。流行りものには飛びつくし、女のコにモテそうなことはやってみるんだけど、結局何者にもなれず。

 

私のブログを読んでくれている方は知っていると思うけど、20代前半まではプロのミュージシャンを目指して活動していたものの、今振り返ると全然甘いし、あんな努力じゃプロになんかなれるわけないんだよな。曲はたくさん作ってたけど、簡単なメジャーコードとマイナーコードばっかりで、メジャーセブンスとかアドナインスとか使って奥深い曲を作るでもなく。とマニアックな話をしてしまったが、器用貧乏なんですよね。ちょっとやったら何となくできるから、できた気になって深くまでいけない、みたいな。深層心理ではそれがずっとコンプレックスだったのかも。

 

まあこんな「ヒロシです…」みたいなことばっか言ってても(古い笑)読者が暗くなるので、ここから話は徐々に明るくなる。てなわけで20代の頃私は外資系半導体商社へ転職するわけです。

 

その最終面接は今でもめっちゃ覚えてて、その後上司になる中国人C氏に「Could you sell me the printer behind you?(お前の後ろのプリンターを売ってみろ)」と質問された。当時私は全く英語が分からず、どうしても私を受からせたかった、その後日本の上司になる人に小声で質問の意味を聞いた(カンニング笑)。ああそういうことかと理解し、「The printer is very good!(満点の笑顔)」という中一で習う英語で答え、見事合格。満点の笑顔が効いたのかな、と自己分析している。

 

それからは苦労の連続だった。まず半導体って何?からのスタート。オン・セミコンダクターとマクニカの違いも分からない。マクニカ…?ジャマイカ…?ボブマーリー…!?みたいな感じ。先輩の商談に同行し、分からないことを全部メモして、嫌がられるまで質問しまくった。

 

英語も当然何も分からない。中国人上司C氏が来日したときに焼肉を一緒に食べた。最後の一枚になったとき彼が「Can I?」と私に聞いた。ああ、食べていい?って「キャナイ?」って聞けばいいのか、とか。本当にそこからだった。毎日フィリピン人の女性とオンライン英会話をした。一日も休まず一年間続けたら、400点しか取れなかったTOEIC800点を超えていた。

 

中国人が多い部署だった。最初は苦手だった。うるさいし、ちょっと怖いし、がさつだし。と思っていた。でも覚えてもらわないと良い仕事が来ないことは分かっていた。だから、まだ仕事では何も返せないから、中国の深圳にTeam meetingで集まったとき、その部署の曲を作って弾き語りした。自分が唯一、一生懸命やってきたことだったから。そのおかげで自分を覚えてもらえて、良い仕事が回ってくるようになった。

 

30歳を目前に控えた今、もう中途半端では終わりたくなかった。半導体にも、英語にも、中国にも、必死で食らいついていった。もう俺は一生懸命練習してメジャーセブンスを弾くしかないんだ。

 

実は今月のあたまから中国へ行っていた。深圳から上海へ。そこで当時の同僚や上司と時を忘れて話をした。彼らはいつまでもずっと、超Goodなリアクションで自分の話を聞いてくれた。私も当時聞けなかったことをたくさん聞いた。

 

半導体のサプライチェーンの本場、もう少し正確に言うと、世界中の在庫が集まっているのは中国だ。ここからは少し自慢だが、どのメーカーの在庫がどこにあり、それをどう仕入れるのが一番いいのか?この解像度は私が日本一だと思っているし、私の部下にも私が目で見て感じたものをめちゃくちゃしつこく教えている。

 

私はこの目で常に半導体在庫の流れを見ていて、今までとこれからの価格、納期トレンドをこの耳で聞いて、今月はそれらを中国でリアルにずっと見ていた。俺は好きなんだ。半導体が。大きな半導体商社の経営者は、技術やファイナンスやマネジメントに詳しいかもしれない。でも実際に現場にDiDiで行って、半導体を手に取って、Alipayで買っているか?エクセルに打ち込んだ型番の商品を、本当に見たことがあるか?その重さを、美しさを知っているか?感動したことがあるか?半導体の市場調達は怖いと言う人がいるが、安心して弊社トナリズムに見積依頼をいただければ嬉しいです。(ちゃっかり宣伝)

 

今の私は、半導体も、英語も、中国も(いつも帰りたくなくなるくらい)、大好きだ。

 

熱くなり長くなってしまった。私は今回の出張で、私の人生を変えてくれた同僚や上司にこう言った。

 

You changed my life.

 

そして中国の街にも、同じことを言った。

 

最初からプリンターを流暢な英語で売ることなんてできない。だけど、一生懸命売ろうとすることなら誰にでもできる。その一生懸命さが、その情熱が、周りの人の心を動かし、その波動があなたの人生を変える。結局持たざる者にできることは、それしかないと私は思う。私もまだまだですが、少しでも参考になったら嬉しいです。

 

みなさんといつか一緒に仕事ができたら、本当に嬉しいです。再见!(またね)

※サムネ写真は上海の外灘(The Bund

Company
会社情報
Contact
お問い合わせ