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後悔しない決断方法

  • 経営
公開日:2025.06.24

俺にはわからない。ずっとそうだ。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても、結果は誰にもわからなかった。だからまぁせいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ。

 

突然おかしなことを言い始めてごめんなさい。最近「進撃の巨人」にハマっていまして、上記は生死を分ける意思決定を瞬時にしなければいけない状況で、上司のリヴァイ兵長が部下のエレンにかけた言葉です。

 

結果エレンがどうしたかは進撃の巨人を読んでもらえればと思いますが、ベンチャー企業でも毎日この状況になります。ベンチャー企業の価値は、大企業がやれない or やらないことをやることだと思っています。つまり意思決定する前に正解が分からないケースがほとんどであり、私たちも数えきれないほどの失敗(とたまに小さな成功)をしてきました。今日はそのあたりについて、実例を交えてお話します。ベンチャーで働く人(や働いてみたい人)には少しは参考になるかなと思います。

 

当社トナリズムグループは、細かくいうと9つの事業をしています。

 

■トナリズム(8期目)
・半導体開発(主にアナログIC、昨年ラジオチューナーICを発表)
・半導体代理店
・家電、美容機器、雑貨のOEM/ODM
・半導体に強い人材紹介業

 

■トナリゾート(2期目)
・ホテル開発(現在ニセコで2施設、11月に富良野に1施設オープン)
・ホテル運営(IoTによる管理を強みに、複数施設を運営)
・不動産買取再販(戸建てをリフォーム販売など)

 

■リサークレッジ(3期目)
・南米の国ガイアナで建設・物流事業
・南米諸国向けの食品三国間貿易

 

これらの事業を私もあわせて20名で運営しているのがトナリズムグループです。包み隠さず言うと、うまくいっている事業もあれば、赤字事業もあります。社員を信じて成功したこともあり、自分を信じて成功したこともあります。また、双方のケースで逆に失敗したこともあります。さらに深堀ると、今後もさらに伸びるだろうという事業もあれば、黒字化にはもう少し時間がかかるだろうと感じている事業もあります。難しいのはこの「黒字化にはもう少し時間がかかるだろう」という事業をどう捉えるかです。

 

結論から言うと、当社グループは現在「新規事業は1年以内に黒字化の目途をつけ、2年以内に必ず黒字化。できなければ撤退」というラインを設けています。半導体開発は多少時間がかかるので3年以内に設定しています。様々な意見はあると思いますが、これ以上時間をかけると傷が広がり再起不能になるケースが多いと(当社の場合は)実体験をもって学びました。

 

以前は自分の弱さから社員に新規事業を任せきりにしてしまい、撤退ラインも決めていなかったので、明らかに流すべきではない血を流しすぎてしまったこともありました。特に中古車輸出事業は粗利が低い、回収が遅延する、為替リスクなどを考慮に入れず、「俺ならいける」と思い込み、大きなダメージを負ってしまいました。結果的には撤退しましたが、そもそも自分たちがやるべき事業ではなかったと今は思っています。

 

「撤退ラインを厳しく決めると、応募者が萎縮して採用しにくくなりませんか?」と聞かれることもあります。その通りです。しかし以前に「普通この事業の黒字化は5年はかかりますよ」みたいなことを言っていた方を採用したこともありますが、結果的に当社で活躍していただくことはできませんでした。そのマインドでいると5年は絶対に黒字化できませんし、何なら5年後もできません。

 

これは黒字化までに時間がかかる大企業のプロジェクトや、エクイティで莫大に資金調達するスタートアップを揶揄しているわけではなく、現在トナリズムグループが選択している事業は2年以内に必ず黒字化しなければならず、全員でその方向を向いて走り、達成した暁には同業他社以上のリターンを得てもらいたい、という私の経営哲学なのです。もちろん社員にも「大切な人のトナリにいられる時間を増やしてほしい」ので(当社のビジョン)そのためには無駄な仕事(ブルシット・ジョブ)や、言い訳をしている暇はないのです。

 

冒頭に、「俺にはわからない。ずっとそうだ。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても、結果は誰にもわからなかった。だからまぁせいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ。」というリヴァイ兵長の言葉を紹介しました。私の現時点でのリヴァイ兵長への答えは「ルールが神であり、それに従おう」ということになります。トナリズムグループで言えば「新規事業は1年以内に黒字化の目途をつけ、2年以内に必ず黒字化。できなければ撤退」というのが神のルールです。そしてそれを目指して全力で走る。各フェーズでは自分を信じる時も仲間を信じる時もあり、もちろん相談もしながら、その期間内に最適解を見つけていく。

 

仮にうまくいかなくても、他の事業が育っていれば何とかなります。しかし、そのうまくいっている事業責任者のモチベーションを削がないための、2年撤退ルールなのです。一方このルールは事業規模が拡大していけば変わることもあると思います。神も形を変えるのです。

 

とはいえ、失敗しても巨人に喰われるわけではないし、挑戦を応援し続けるカルチャーは絶対に失いません。今回のブログに書いた事業で「我こそは」という方はぜひ私にDMか会社HPからお問い合わせください。おかげさまで応募が多いので、レジュメと自己アピールも添えていただけると嬉しいです。

 

最後に一言。「だからまぁせいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ。」

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