絶対に許せないこと
- その他

穏やかではないタイトルで始まりましたが、先日行ったスーパー銭湯のサウナでこんなことがありました。登場人物は私を含めて4人です。
・おっさんA「いや~本当に景気の悪い話ばかりで嫌になっちゃうよ。俺のやってる店もさ」
・おっさんB「そうなんですね。実は僕の店も調子悪くて。ところで○○さんとこの間飲んだんですけど…」
的な話が、結構大きな声でサウナで繰り広げられていました。意外かもしれませんが、私はあまりこういうことが気にならないので、座禅を組んで瞑想にふけっていました。(それもどうなんだ笑)しかし、私を含め3人だったサウナに、新たな登場人物のおっさんCが現れ、物語は一変します。
・おっさんA「マジかよ!それは俺も行かないとな、ところでさ~…」
・おっさんC(初登場)「チッ、うるせえな~。)」
・おっさんB「は?」
・おっさんC「さっきからブツブツうるせえんだよ!」
この辺りで私の瞑想も終わり、また巻き込まれたくないのでサウナを後にしました。その後の展開は知りません。ちなみにサウナの前の貼り紙には「会話はお控えください」と書いてありました。
この話を聞いて皆さんはどう思いますか?日本人は真面目なので、おそらくおっさんAとBにムカつく人が多いのではないかと思います。ちなみに私はこのケースでは別にムカつきません。サウナについてるTVと同じじゃん、と思うからです。むしろおっさんCに対して、そんな険悪にしないでくれよ、俺瞑想したいのに。と思いました。(当然何も言わないし態度にも出しませんが。)
タイトルに書いた「絶対に許せないこと」というのは人によって違うんだな、と会社経営を始めてから特に思うようになりました。おっさんCはサウナで話す人が許せない。もっと言うといわゆる「ルールを破る人」が許せないのでしょう。この気持ちは分かる気もします。一方でおっさんAとBは友達で、別にTVもついてるし少しくらい話してもいいだろ。と思っていたはずです。これも分かるっちゃあ分かります。
サウナだけじゃなくて、世の中こんなこと多くありませんか?白か黒かではなく、実はグレーの幅がでかい。もう少し正確に言えば、サウナで話すのは黒ではあるが、そんな悪いか?そんなにキレることか?そもそもTVついているのに、話しちゃダメってルールおかしくないか?おっさんAとBはこう言うかも。
しかし、おっさんCはもしかしたらコロナで身内を亡くしているかもしれません。そしてその原因がサウナによる私語だったのかもしれません。この話は極端ではありますが、自分が想像しているより、相手が何かしらの行動や思想に怒りやトラウマを感じていることは割とあります。
私はこういう時どう行動するかというと、徹底して黒っぽいことをしません。例えば「私語禁止」の貼り紙が無くてもサウナでは話しません。子どもが騒ぎ出したら注意します。水風呂も大好きですが、潜りません。場合によっては潜ってもいい施設もありますが、それでも潜りません。おっさんCを引き寄せないためです。
そしてここにビジネスチャンスがあります。たとえば「騒ぎまくっていいサウナ」や「頭から潜れる水風呂」を売りにすればいいのです。(実際ありますよね)。この場合、サウナで話すことや水風呂に潜ることはむしろスーパーホワイトなので、当然私もやります。
おっさんA、B、Cはあらゆるところにいます。「エスカレーターの右側を歩くな!」「咳が出るならマスクしろ!」「バスではベビーカーをたため!」「優先席には座るな!」。これは仕事でもあります。「大切なことはメールで済ませるな!」「チャットの絵文字はやめろ!」とかね。
まとめると、トラブルが起きそうな場所には近づかない、黒っぽい行動をしない、紛争が起きたら離れる。このあたりが私の処世術かな。
というわけで、おっさんDの俺は気にしないけど、サウナでは静かにな!