自転車に乗る意味
- その他

6歳の娘に自転車の乗り方を教え始めました。「教え始めました」ということは、まだ乗れていないということです。1ヶ月前に補助輪付きの自転車を買い、うまいこと乗れていたのでいけると思いましたが、現実はなかなか甘くない。私の頃はどうだったんだろうと思い、母にLINEで聞いてみると、「3歳の頃には補助輪付きを乗り回し、4歳では乗れてたよ」とのこと。さすが若かりし頃の俺。
話を33年後に戻します。まずスタンドの上げ下げからです。スタンドを下げるのはなんとかできるようになるものの、上げられない。そう、自転車に乗るとはここからの話で、これは人に教えないと気付けません。ようやくスタンドが上がり公園に行こうと娘に自転車を押し歩きさせたら何度も倒してしまう。なぜなら自分が自転車の右にいるから。本来は左ですよね。これも教えてみないと気付けない。
娘は昔の私に似てプライドが高いので、「もう無理!辞める!」と泣きを入れてきます。これは埒があかんなと思いつつ、「子供 自転車 教え方」でググってみます。結果、Stepを5つに分解して教えればいいと分かりました。
Step1. 押して歩く
Step2. ブレーキを覚える
Step3. 座って足で地面を蹴る
Step4. 坂を滑り降りる
Step5. ペダルを漕いで乗る
この情報を手に入れ、私の気分はさながら仏陀もしくはキリストです。さあ教えよう。
「まずは押して歩くんだよ。自転車の左側に移動して、ハンドルを持って歩いてごらん」
「(2秒後)ガシャーン(自転車倒れる)。もう辞める!」
終了。
倒れた自転車を横目に、娘はどんぐりを集め始めました。私は空を見つめて猿岩石の「白い雲のように」を鼻歌で歌いながら、そもそもなんで自転車に乗った方がいいのかな?と考え始めました。そして気付きました。「自分の行きたい場所に速くたどり着けるから」だと。
いじけている娘の隣に座り、こう聞きました。
「なんで自転車の練習すると思う?」
「みんな乗れるから?」
「違う、みんななんてどうでもいい」
「う~ん、速いから?」
「正解!速く色んなところに行きたくない?」
「行きたい!」
「じゃあもう一回スタンドの上げ下げからやるか」
というわけで、自転車の乗り方、つまりHowばかり教えても響かない。なぜ乗るのか?Whyを伝えないとな、と。
これは仕事でも同じだと思います。取引を成立させるためのHow、つまりロジカルシンキング、提案書作成能力、語学力、コミュニケーション能力などはもちろん大切ではありますが、「そもそもなんでこの取引をやる必要があるんだっけ?その先にある何を目指すんだっけ?」というWhyが最も大切。
当社トナリズムグループは、「大切な人のトナリにいられる時間を増やす」というビジョンを実現するために存在しています。なぜなら我々が考える最高の人生がそれだから。これがWhyです。会社が目指すWhyと自分の人生観が似ていることはとても大切です。
というわけで、皆さんも今一度「自転車に乗る意味」を考えてみてはいかがでしょうか?
当社トナリズムも複数ポジションを募集しています。エレクトロニクスの力で、大切な人の「トナリ」にいられる時間を増やす。そんな想いを持って、全社員が明るく素直に、やり抜いています。仲間になってくれる方はぜひご応募ください。CxOクラスに興味がある方はWhyを添えてご連絡ください。XやLinkedInのDMも大歓迎です。https://tonarism-recruit.jp