出世は金のためならず
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「出世したくない若者」という話をよく耳にします。実はこの手の話は、私が若者の頃からされていましたが、私は、出世した方が断然人生が楽しくなると思っています。出世したい!というと「この人はお金や地位が欲しいんだな」と思われがちです。確かにそういう人もいるかもしれませんが、私の意見は若干違うので、今日はそんな話をしたいと思います。
端的に言えば、「出世する=仕事ができる」であり、仕事ができるようになると、プライベートも含め全てうまくいく傾向にあります。例えば旅行一つとっても、仕事ができる人は自分の優先順位を整理し、場合によっては事前にお店やイベントを予約し、満足度の高い旅になります。一方で仕事ができない人は、宿も調べず、道も分からず、行き当たりばったりで疲れるだけの旅となります。同じ二泊三日でも、得られる経験や満足度は段違いになります。
これは家事でも同じです。仕事ができる人は、消耗品は定期便で購入しておく、自分の時給のほうが高ければ、全自動洗濯機や食洗機を導入し、その間に稼ぎます。育児も同じです。例えば寝かしつけであっても、仕事ができる人は、子供が寝るパターンを分析し、ルーティン化します。手前味噌で恐縮ですが、私は絶対に10分で寝かしつけができます。まずは子供のお気に入りの絵本を読み、その後にエアコン26度の弱で涼しくしておいた部屋に子供を連れて行きます、真っ暗だと泣くので、暗めの間接照明も事前に準備しておきます。そこで藤井風の「満ちてゆく」からの「花」です。歌いながら、背中をさする、お尻を軽くポンポンするリズムも決めています。満ちてゆくは8ビート、花は四つ打ちです。それが一番早く寝ると、数十回のトライ&エラーで学んだからです。「寝かしつけができない」と言っている人は、ただ抱っこしてゆらゆらして、まだ寝ないだとか、ベッドに寝転がせると起きるだとか、いつも同じことを言っています。その場合は、ベッドに寝転がせた状態で寝てもらわなければいけないのです。(気を悪くした方がいたらすみません。過去に私も同じ道をたどっています。)
話が少しそれましたが、出世するメリットは、お金や名誉のためではなく、自分の能力をレベルアップすることにあります。スマホやAIで人間の能力は拡張されて、今後もされていきますが、実はそれを使いこなす「身体」の方が重要であり、これは鍛錬しなければ強く、賢くなれません。そしてその「身体」がショボければ、楽しさを100%享受することができません。一方で目の前の仕事に本気で打ち込めば、論理的思考ができるようになり、コミュ力が上がり、事前準備も得意になります。これらは先ほど述べたように、自分の人生にとって全てプラスになります。しかも、出世すればさらにレイヤーの高い仕事ができるようになり、素敵な人に会うこともでき、加速度的に人生が楽しくなります。ちなみに合わせ技でお金も地位も手に入ります。まさしく「出世は金のためならず」。なのです。それでは、おあとがよろしいようで。