自己紹介と起業の経緯
- 経営
記念すべき初投稿です。皆さまよろしくお願いいたします。自己紹介もかねて、起業した当時のことを少し振り返ってみたいと思います。
私は2018年5月に「トナリズム株式会社」を起業しました。当初はアフィリエイトや雑貨販売などの事業を中心に行っていました。その後、コロナ禍の2021年から本格的に半導体商社の事業へ参入をいたしました。
会社員時代は外資系の半導体商社「フューチャーエレクトロニクス」で6年間働いていました。フューチャーエレクトロニクスでは上司にも恵まれ、営業としてグローバルな仕事を数多く経験させてもらいました。大手半導体メーカーの製品を海外で調達し、日本のお客様に届ける。逆に日本の代理店などから買って欧米へ輸出する。グローバルな仕事で培ったスキルや人脈が、まさにトナリズムの仕事につながっています。
しかし、会社員として充実した日々を送るなかで、独立を考えるようになりました。お客様にとって本当に商品が必要なタイミングで、納品できていないことに疑問を感じていたからです。
自社の利益や都合ではなく、先方にとってベストなタイミングで納品するには、自分で会社を起こすしかないと思いました。大きな責任と引き換えに裁量を持てるからです。
きれい事のように聞こえるかもしれませんが、私は本当にお客様にとってのベストを追求したいと思ったのです。
起業後、売り上げはすぐには伸びませんでした。潮目が大きく変わったのは2021年から。新型コロナウイルスの流行で、半導体が世界的に不足したのです。私はこれまでの人脈を生かし、とにかく半導体の調達に走りました。当時は自宅を事務所にしていましたが、仕入れた半導体が続々と届きます。
ときには風呂場にも置かなければならないほどで、「家の床が抜けるんじゃないか」と心配になるほどでした。そこで、2021年のうちに川崎駅の近くに1Kの小さな部屋を借り、パートの従業員に支えてもらいながら、とにかく半導体を仕入れ、そして売りました。
取引先は増えていったものの、ピンチは絶えません。何よりも苦労したのが、お金の問題です。私たちのビジネスは大前提として、まず半導体を仕入れる必要があります。場合によっては億単位のお金を借り、仕入先に振り込まなければならない。これは、とても胆力が試されます。
当時は半導体の緊急調達の引き合いが多かった時期。そんなときに避けなければならないのは、調達に必要な資金を確保できないことです。ですから、私はできる限りの手を使ってお金を借りました。恥をしのんで言えば、家族も含め、借りられる人全員から。当時は夢の中でも仕事をしている状態で、うなされて目が覚めることもありました。
それでも、何とかピンチを乗り越え、売り上げは2022年に31億円、翌23年に43億円まで伸びました。半導体の業界において、社員1人当たりの売上では日本一の実績を残したと自負しています。
ここに来て、世界的な半導体不足は解消され、緊急調達の需要もかなり落ち着いてきました。今後、会社がさらに成長するためには、世の中にないものを、いかに生み出せるかが問われています。
そういうときこそ、社名「トナリズム」に込めた理念に立ち返らなければいけないと考えています。顧客や仕入先、その他関係する業者の皆様に、いつも隣にいるような迅速で安心できるサービスを提供していきたい。そんな思いから、「トナリズム」と名付けました。
私たちがより良いサービスや商品を提供することで、ステークホルダーの皆さんの仕事が効率化され、例えば、家族や好きな人と過ごす時間を増やすことができる。私たちが掲げるミッション「『トナリ』にいる信頼を世界中の人々へ」を果たすためにも、これからが本当の勝負だと思っています。
半導体商社として私一人から始まったトナリズムも、現在はトナリズムグループとして以下の3社になり、社員も33名に増えました。(海外パートナー企業も含む)
•トナリズム:半導体商社/メーカー
•リサークレッジ:海外投資
•トナリゾート:不動産開発
今後こちらのブログでは、半導体業界の動向はもちろん、6年間経営をしてきた中で培った起業/新規事業立ち上げ/面接/英語習得のコツなどについて発信していきます。
起業家、熱く働いている、就職活動中、英語勉強中の人に参考になるような投稿を心がけていきます。
半導体、海外投資、不動産開発で世界を変える。
本当にそう思っています。
皆様、これからトナリズムグループと、代表の新川 裕也(しんかわ ゆうや)を、よろしくお願いいたします。